博链BroadChainの報道によると、3月30日現在、暗号資産市場の基幹資産であるビットコイン(BTC)は売り圧力にさらされ続けており、短期保有者の損失状況がさらに拡大しています。主要なオンチェーン指標であるMVRVは典型的な弱気相場の水準に突入しており、市場の警戒感が強まっています。
CryptoQuantのアナリスト、Darkfost氏の分析では、現在のビットコイン価格は約65,000~70,000米ドルのレンジで横ばいが続いており、短期保有者の平均取得コスト(約85,900米ドル)を大きく下回っています。これは、過去約6か月間に市場に参入した投資家の多くが含み損を抱えていることを意味し、短期保有者グループの収益環境は悪化の一途をたどっています。
オンチェーンデータが示す通り、短期保有者のMVRV(時価総額と実現価値の比率)は約0.77まで低下し、1.0を下回る弱気圏内にあります。特に2月末にはこの指標が一時的に0.7という低水準に達しており、短期保有者の平均含み損が約30%に迫っていたことが窺えます。
MVRVは暗号資産市場の中核的な評価指標の一つで、2018年にオンチェーン分析の先駆者であるMurad Mahmudov氏とDavid Puell氏によって提唱されました。その基本的な考え方は、ビットコインの現在の時価総額と、オンチェーン上で算出された実現コスト(取得コスト)を比較することで、市場全体の含み益または含み損の状況を測る点にあります。MVRVが1.0を下回ることは、通常、市場価格が参加者の平均取得コストを下回っていることを示し、弱気相場段階における典型的な特徴と言えます。
アナリストらは、MVRV指標が長期にわたり低水準で推移していることは、短期保有者グループが持続的な損失圧力に直面している証拠だと指摘します。さらに、こうした損失ポジションが蓄積され集中すると、自動的・やむを得ない売却(パッシブ・セリング)を引き起こし、ビットコイン市場の短期的な変動をさらに増幅させる可能性があります。この状況は、現在の暗号資産市場全体に漂う慎重な取引姿勢とも符合しています。
